宏孕生殖醫學中心

53歳 不妊歴15年 日本人女性

私たち夫婦は不妊の原因が何も見当たりませんでした。
ですので30代中頃までは積極的に治療をすることもなく、いつかできるだろうと割と呑気に考えていました。しかし一向に気配はなく、不妊治療に踏み切りました。
何か悪いところがあれば治療して次へ進むこともできますが、何もできない私たちはただただ顕微受精を繰り返していました。顕微受精は最初のクリニックだけでも20回以上行いました。私は卵も沢山採れるタイプで質も良いと言われていました。陽性反応も何度か出ましたが、妊娠継続には至りませんでした。化学流産も含め、初期に流産しています。不育症の検査も受けましたがこちらも何も原因らしいものは出てきませんでした。
もう同じ治療を繰り返しても結果は出ないのではと思い、何か別の治療法はないかといろいろ調べて卵管戻しをしてくださるとある先生に出会いました。新幹線で片道6時間かけて通いました。
こちらでも何度か陽性反応が出ましたがやはり妊娠継続はできませんでした。

ある日先生から日本での治療と台湾での卵子提供との二本立てで治療を行うことを勧められました。不妊治療を始めてからすでに15年程経っており採卵も辛くなっていた私は主人と話し合い、ストックしてある凍結胚がなくなったら卵子提供を受けようと決めました。何も迷いはありませんでした。
私は日本で治療を受けつつ、昨年2月に台湾に渡り卵子提供の準備を始めました。その後4月に私の最後の凍結胚を移植しました。陽性反応が出ましたが、この時も妊娠継続はできず8週目で治療を打ち切りました。

そして11月、台湾で移植を行いました。結果は陽性でした。
でも今までここから先へ進めなかった私は不安と背中合わせの毎日でした。
私にとって妊娠を継続させることはとてつもなく難しいことでしたので、またあの悲しみの底に落ちてしまうのではと気持ちが不安定でした。
私はそんな気持ちを、担当のLさんにメールで打ち明けていました。Lさんは、優しく時には厳しく私を支えてくださり、今ようやく安定期の5ヶ月を迎えることができました。
出産まではまだ日にちがありますが、明るい気持ちで前向きに日々過ごしていきたいと思っています。
張先生をはじめ、Lさんやスタッフの皆さん、そして台湾行きを勧めてくださった日本の先生、ドナーの方には心から感謝しております。
本当にありがとうございます。
無事に産まれてきましたら、親子3人で台湾に行って、張先生やLさんとまたお会いしたいです。
台湾は私達のもう一つの故郷になることと思います。