(日本在住 33歳 早発閉経の方)
この度は、ホンジクリニックで赤ちゃんを授かることができ、とてもうれしく思っています。
院長先生、スタッフのみなさん、ドナーさん、本当にありがとうございます。

私は、26歳の時に結婚をして、30歳の時に日本で不妊治療をスタートしました。
結婚して5年は、主人が単身赴任をして、別居していた時期もあり、自然に授かれるとよいなと思っていました。
30歳を迎えたので、そろそろ本気で妊活しようと思い、結婚5年目の結婚記念日を期に、通院を始めました。
早発閉経と分かった時は、もっと早く通院すればよかったと思いましたが、時は、戻りません。
田舎に住んでいるので、いい病院も近くになく、何件か転院して、最後に見つけたのが、片道5時間以上かかる病院でした。
1年くらい遠距離通院しましたが、採卵しても空胞ばかりで、治療に行き詰まりを感じました。

治療を始めた時から、色々な先生に、早発閉経の人は、海外で卵子提供をする人が多いと聞いていました。
はじめは、卵子提供と聞いても、自分の卵子で妊娠したいという気持ちが強く、聞き流す感じでいましたが、自己卵での妊娠は難しいと少しずつ実感してきました。
卵子提供と養子縁組で悩みましたが、主人の希望もあり、卵子提供を決めました。

いくつか卵子提供の説明会に参加して、費用面など比較して、台湾での卵子提供を決めました。
3月に大阪であった説明会に参加した時、先生の温かいお言葉と力強い握手で私たち夫婦は、台湾での治療を即決しました。
私の両親も主人の両親も賛成してくれました。

そして、4月末に初診ではじめて台湾へ行きました。4親等表の作成など、書類の準備が少し大変でしたが、スムーズにクリアできました。
病院も綺麗で清潔でしたし、院長先生もスタッフの方々もとてもよい方で、安心して治療ができると思いました。
ドナーさんの希望を伝えると、何名か紹介していただき、その場でドナーさんを決めて帰国しました。

日本人スタッフさんがいるのは、とても心強かったです。
台湾は、ご飯もおいしいし、人も優しいし、日本からも近いので、とてもおすすめです。
マッチング検査やドナーさんの採卵もスムーズに進み、想像以上の数の胚盤胞ができました。
ドナーさんには副作用や苦痛を伴う採卵をしていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

胚盤胞は、4つPGS検査に出して、3つが正常でした。
4月末に初診で行って、6月下旬には、移植周期に入ることができました。
内膜も厚くなり、予定通り、移植の日を迎えることができました。

ちょうど台風が来ていて、飛行機が飛ぶか心配でしたが、無事に台湾へ行くことができました。スタッフの方からメールや電話で心配いただき、お気遣いがうれしかったです。
移植の時は、PGS検査をした卵を2つ戻しました。
移植もスムーズに終わり、少し休んでから、ホテルに戻りました。
安静生活も厳しいものではなかったので、あまり気にしすぎず、判定日までいつも通りの生活と仕事をして過ごしました。

判定日の朝、妊娠検査薬で33年生きてきてはじめて陽性反応を見て、主人と抱き合って喜びました。
卵を2つ移植しましたが、着床したのは、1つでした。
陽性反応が出てからは、毎週病院に行き、赤ちゃんの様子をメールで報告して、投薬指示をいただきました。メールの返信がスムーズだったのが安心できました。
注射や薬が多く大変でしたが、主人が注射をしてくれて、夫婦の絆も強くなったと思います。

そして、先日、妊娠12週を迎え、卒業することができました。
お腹に宿った赤ちゃんを大切に育てて、元気な赤ちゃんを出産したいと思います。
苦労して授かった分、お腹にいる赤ちゃんは、愛しくてかわいくてたまりません。自分の卵子でなくても、母性が溢れています。
卵子提供に関しては、色々な考えがあり、否定的な考えを持つ人もいますが、私は、卵子提供をしてよかったと思っています。
生まれてくる子供は、私たち夫婦の子供に変わりはありません。

少し前の時代なら私たちは、子供ができない夫婦だったかもしれません。
私たち夫婦を親にしてくれた院長先生やスタッフの方々には、本当に感謝しています。
本当にありがとうございました。
今、不妊治療に行き詰まっている方、卵子提供をしようかどうか悩んでいる方の少しでもお役に立てればと思います。
長々と長文を読んでいただき、ありがとうございました。